どうもショリーです。僕はメーカーの下っ端の営業マンだ。
下っ端なので人に物を頼むことが苦手だ。「お前の分際で頼み事してくんな!」って思われてそうですごく嫌だ。
だから今回作戦を考えましたよ。
うちの会社の場合、マジでみんな忙しい。事務担当をしてくれてる女性陣も含めて。
だから頼み事をせずして、全て自分でやろうとして、抱え込み、首が回らなくなって、決まった仕事の納期に追いつかず、ストレスが爆発する。あるあるー!(悲しい話だ)

今までは残業(もちろん見なし)でカバーしていたが、そうはいかない…
だからこそ「人に仕事を頼む(渡す)」という技術は、この先の未来、社会人としても、1大人としても必須スキルだと感じている。
人手不足、働き方改革、結婚生活や子育てでこれからどんどん仕事で使える時間は限られてくるのだ。
そしてまだうちの会社のメンバーでは下っ端の方だ。つまり、営業事務の人に年上もいるし、頼み事はしづらい環境である。

どうせえっちゅうねん!!
そんな皆さんに朗報。
このハイディ・グラントさんが書いた『人に頼む技術』という本と、
メンタリストDaiGo氏のやっている「知識のネットフリックス」を謳った動画サービスのDラボには道標があった。

日常生活に落とし込む方法をまとめたのでご紹介します。
一番は本を実際に読んでみることなので、ぜひ読んでみてください。

明日から実務で使えると思います!
結構長いので、目次で気になるところからでも読んでみてくださいね。
こんな人におすすめの記事です。
この記事の読書さんの想定としては

ハイディ・グラントさん著書『人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学』の内容が知りたい!

職場で先輩がまだ多い下っ端の若手営業・事務職

「私は凡人なんで…」と控えめな人仕事の出来は普通(またはよくはない)だから…と控えめな人

頼み事をしたら、頼んだ人に嫌われそう…と思っている

頼み事をするときにどういう風に頼み事をしたら快く受け入れてもらえるか不安な人
を想定しています。
1番大きな勘違い「頼み事をされるのはめんどうくさいから嫌だ」
さあ、早速『人に頼む技術』の内容を簡単に紹介していきます。
最も大事な前提としては

世の中の人は、ある程度「みんないい人」で、
「人を助けたい」し、「助けることで喜びを感じるようにできている」
ということです。
このあたりの話は本書で読んでみてほしいです。丁寧に解説してくれています。
例えば、僕の場合でお話すると、
友達や職場の人に

ショリーってギター得意じゃなかったっけ?僕も始めてみたいなと思ってて、どんなギターがいいのか、今度アドバイスくれない?
というような助けを求められたら、悪い気はしないですよね。
そういうことです。
どうやら、「頼み事をしたら嫌われる」は必ずしもそうではないようです。
この本曰く、簡単に言うと、
人間は大昔から、「仲間と協力することで生き延びてきた種だから、助けあうことを根源的に求める生き物」だということです。
頼み事のポイントは「仲間意識を持たれている」「助けたことで、ポジティブな感覚を持たせる」「有効性を感じさせる」
具体的に、どう頼み事をするかというところに入っていきますが、
簡単にいうとこれが助けを求めるときのポイントです。
「仲間意識を持ってもらうこと」
「助けたことで、ポジティブな感覚(自尊心)を得てもらうこと」
「有効性の3つの人を動かす力を用いて頼むこと」
これがポイントです。
ひとつひとつ見ていきましょう。
頼み事をするポイント:仲間意識を持ってもらうこと
この意識もってもらえるように日頃の何気ないコミュニケーションをとっていくようにしよう。
人間は「仲間同士助けあう」ようにプログラムされています。
今回の参考文献の『人に頼む技術』に簡単にまとめるとこんな感じ。
①共通の客観的特性ではなく、共通の経験や感情について話す
②お互いの共通点に注目することは仲間意識を強めるのに良い方法。そしてそれをどうやって相手に伝えるか、そこまでがセットで重要。
①の「共通の経験」とは

特定の状況や経験、テーマについて、個人の気持ちや考えのこと。
もう1つは上記と対照的な「客観的特性」出身校・趣味・髪の色など。
共通の経験について話をすると、相手が見知らぬ人であっても好感度は高まる。
同じ経験を共有することで、相手とのつながりを感じ価値観を確かめ合えるため。
仲間意識をうまく用いて組織内に助けあいの精神を熟成していくには、まずは共有の感情や経験を探すことから始めましょう。
しかしその「共通の経験」を見つけるコミュニケーション自体がそもそも人見知りにとっては難しい。
ここから下はあくまで僕のアイデアだが、
職場でおしゃべりな人をみつけて、その人経由で仲良くなりたい人に情報が届くようにするのが楽そうだ。
仲良くなりたい人の趣味が何かの拍子にわかった時には例えば、
おしゃべりな人に自分の趣味を伝えておくと、そのおしゃべりマンが

⚪︎さんも○○が趣味らしいよ
などと、自分と同じ趣味を持つ人に話してくれる。
このように、おしゃべりな人に「共通の経験を自分もしていたことを」喋らせる。
おしゃべりな人は向こうのほうから話しかけてくることも多いので、なんてイージーなんだ!
頼み事をするポイント:相手が助けたことで、ポジティブな感覚(自尊心)を得てもらうこと。
「授かり効果」というものがある。
自分のものを人に与えることで寄付の価値が高まったように感じる。
私物に対しては、ただ「それを自分が所有している」という理由で、高い価値があると思うように人間はなっている(これを授かり効果と呼ぶ)。
確かにわからなくはないと思った。
自分が愛着を感じているものはなんとなく価値あるものに感じる。
これはあくまで僕の考えだが、
「自分が選んだものなんだからいいものに決まっている(そう思いたい)」
と思っていることも要因の一つに感じる。
また、自分にしかできないサポートをすることで

自分は寛大な人間である
というアイデンティティが強まっている。
頼み事をするときは、

これはあなたにしかできないことです。だからこそぜひお願いしたい
と相手の自尊心をくすぐる伝え方をすると効果的だ。
頼み事をするポイント:有効性を感じさせる
助ける側の有効性を高めるには
「①求めている助けがどんなもので、それがどんな結果をもたらすかを、事前に明確に伝えることが必要。」
ということらしい。この本に書いてある例として、
私はよく面識のない人から
「コーヒーを飲みながら話を伺いたい」
「あなたの知恵をお借りしたい」といった誘いを受けますが、このような場合は断るようにしています。
相手が
・何を、
・どんな理由で望んでいて
・何をしてほしいのかを明確に伝えてこない限り、
その話に興味を持てないからです。それは、誰でも同じはずです。”
ハイディ・グラント著書『人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学』より
“確かにな、と思いました。
そして②番目。「フォローアップする(事前にそれを伝えておく)」。
相手の行動によって、自分にどんな変化がおこったのかを説明しよう。
相手はこれから自分の行動でなんらかの影響が生じるという感覚がもてるようになる。
③できれば相手の好きな方法を選ばせる
コントロールする感じが出ちゃうためです。
そして頼んでるはこっちなので…。相手に自分のやり方を無理強いせず、
思っていたものと違っていてもがっかりしない。
相手にお任せすることで頼み事は最高の気分を引き出しうるものになるということだ。
簡単にいうとこんな感じ。
実践編。一番のハードルは「仲間意識を持ってもらうこと」
それでは実践編。
これが入り口にして一番のハードルだろう。相手から仲間に入れてくれるのを待ってはいけない。

自分から自己開示をして、相手を開示してもらおう。
自己開示の定型分を作っておくことがおすすめだ。相手も人間で基本的には保守的。
相手がどんな人かわからない中で自己開示はしてこない。
これは普通のことだ。だから自分からしよう。
ここでメンタリストDaiGo氏の動画サービス”Dラボ”から得た知識を活かしていく。
自己開示について、参考にしたのは『好かれる自己開示④自己開示力が爆上がりする36の話題』より、
初対面でいきなり深い話をすると「こいつ踏み込んできすぎだろ」と思われそうで躊躇してしまいそうだが、実際はそうではないことが研究でわかった。
ぜひ実践していこう。これで相手から嫌われたとしても僕たちのせいじゃない。
実験の結果が間違っていただけだ!(そういう良い意味での人のせいにしていこう)
自己開示をしてから、深い話をすることが重要で、雑談⅓、深い話はそれの2倍ほどでいいらしい。
“5つの深い質問
1. 感謝していること
2. 未来のこと
3. 自分の取説
4. 恥ずかしかった体験
5. 悲しみについて
DaiGo氏『好かれる自己開示④自己開示力が爆上がりする36の話題』
これを話題にするといいらしい。
だからこれを自己開示の定型分にうまいこと組み込もう。大抵は相手も自分が話たことをテーマに返してくるはず。
このDラボの自己開示シリーズとはとても参考になる。興味がある人はぜひDラボに入会をご検討いただきたい。
これで自分と相手の共通点を見つけて仲間意識をもってもらおう。
恥のことなど、人にあまり知られたくないことを共有することで裏切られにくくもなる。
先輩に仲間意識を持ってもらいたい場合、

なかなかストレス発散苦手なんですが、いいストレス発散はありますか?
と聞いてみたりしよう。
人は自分のことを語るのが大好きだ。アドバイスを求められたりしたら、人は
「教えてやらんでもない」
という風になりやすい。先輩なら尚更だ。
そして5つの深い質問などにつなげていって、自分も同じ価値観ですと伝える。
「なんでそんなに⚪︎⚪︎が上手なんですか?」
「⚪︎⚪︎を大事に日々生活をしているからだよ」
「僕もそんな風に将来なっていきたいです」
としたら、上記の5つの深い質問の
「感謝していること」「未来のこと」「自分の取説」「過去のその人の失敗・恥ずかしかった体験」などにつなげていきやすいのではないか。
アドバイスを求めることはとても大事だ。
こういうアドバイスを求めて人に自分の動いてほしいようにしたり仲間に自然に引き込む方法を「アドバイスシーキング」と呼んでいた。
参考にするしないは置いておいても、その人の価値観はわかる。
あまりに自分と価値観が違いすぎたら、そっと離れればいい。
具体的にメーカーの営業マンとして何を誰にお願いしていくか
ここでは自分が営業マンなので、営業マンが抱えがち、
かつ事務担当にお願いできることを中心に考えていく。
例えば「見積作成」「商品の規格書作成」「社内申請の書類作成」「社内でする事務連絡(在庫調整)」などだ。
こういうのは単なるパソコンの作業なので、誰でもできる(内容さえきちんと伝えれば)。
誰でもできることは営業マンの手から話して、対顧客の営業活動に集中すべき。
しかし誰でもできるがゆえに事務員さんから

お前自分でやれや!
と思われることもあるだろう。きびしい!気持ちはわかるけど!
僕の考えた案はこうです。
「SFAなど自分の行動予定を社内で見える化して、「営業として」やらないといけないことがあることをわかってもらう」こと。
本来いちいちSFAに見える化することはちょっとだるいのですが(Googleカレンダーとかでタスク管理する方が個人的には楽)、
それをすることで事務員さんに

この人は営業の仕事が立て込んでるな。やったろう
と思ってもらうためです。
そしてそのSFAの中に、頼まれる側にとって便利なツール「申請書のエクセルフォーマット」などを置いておいてコピペでほぼ完結できるようにしたりする。
それで自分の予定も共有しつつ、頼まれる側への気遣いもアピールできるという寸法です。
お願いごとを実行するときのポイントとルール
それは

自分は営業マンだ!と腹括ってハキハキとお願いすること!
自信持って胸はっていきましょう!!!おどおどしても絶対に逆効果なんです。
しかしみんな忙しいのが基本だから、お願いするときにはそれ相応のスタンス・準備をしないといけない。
『人に頼む技術』に書いてあったことを簡単にまとめると
求めていること、どの程度の助けを必要としているのかはっきり伝えること。
相手の仕事の邪魔にならない程度のちょうどいいお願いをすること。
例え期待はずれでも、相手の助けを受け入れること。
これがポイントらしい。
自分が迷いながら、相手のこれからの行動を指示するのは相手にとっても負担になる。お願いするなりのマナーだと思おう。
ちなみにこの「人に頼む技術」にはお願いする時にやってはいけないことも紹介してくれている。それは

「過度に共感に頼りすぎること。」
気弱ほどやりがち!!!!
例えば

こんなに忙しいんです…
と情に訴えすぎると、頼まれる側にとってそれはもはやお願いというより脅迫になる。
あと似たもので「やたらと謝る」。僕たち内向的かつ後輩はやってしまいがち。
これも下からいきすぎて「もはや脅迫」。コントトロールされている感じになってしまう。
謝ることよりも感謝の方が大事!
「やってあげてよかったな!」
と思われることが相手にとっても良いことだ。
あと「言い訳をする」。

普段はこんなお願いしないんだけど…
とかの枕詞もNGらしい。確かに想像したらうっとうしいわな。
そして最後に
「何かを頼むときにそれを引き受けるメリットを強調して相手に伝えること。」
理由は「興醒めするから。」なんかわかる。元上司がこういう言い方してきて、
「何を訳わからん論法で説得してきとんねん」って思ったこと何度もあったわ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「人に頼む技術」を読んでみてよかったと強く思います。

実験・研究をベースにしてくれているので、説得力があります。
こういう科学的な根拠があると、勇気が必要な行動をしなければいけないときは勇気が出ますよね。
若い営業マンや事務員の方にも読んでみていただきたい一冊です。
しかし一方でこういう頼み事をするにも、やはり気を全く使わないわけではありません。
アラサー男性には色々なストレスがありますが、ストレスを溜め過ぎてはいけません。
僕はストレスのせいで禿げたくないので、30歳の今のうちからAGA対策でフィナステリドを飲むようにしています。
ぜひAGA対策もしっかりして、頼み事をうまくなって、この人手不足・ストレス社会を乗り切っていきましょう!
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